立山黒部アルペンルートといえば日本有数の観光名所ですが,観光の中心である室堂周辺はバックカントリースキーの聖地とされています.アルペンルートが閉鎖する初冬の11月,雪の残る春先は立山に多くのスキーヤー,スノーボーダーが集まります.
今回はそんな立山でバックカントリーを満喫する方法を紹介していきます!!バックカントリーや雪山の経験が浅い人にもおすすめのコースを紹介しているのでぜひ参考にしてください.
立山でバックカントリーを楽しもう!!
山スキーのシーズンは立山に始まり立山に終わります.平地ではまだ秋の様相がただよう11月には室堂周辺には雪が積もりパウダースノーを満喫できます.またGWは春スキーの最盛期で,梅雨入り直前の6月まで雪が残るためスキーを楽しむことができます.立山周辺は日本有数の豪雪地帯であり雪の量は豊富で雪の質もいいことからバックカントリースキーやスノーボードをする人にとって立山は聖地とされています.
室堂周辺から劔沢あたりまでを通称立山といいますが,ベースとなる室堂ターミナルまでは富山県の立山駅と長野県の扇沢駅をつなが立山黒部アルペンルートを利用します.
日帰りでもバックカントリーを楽しむことはできますが,立山を十二分に満喫するには宿泊してのプランがおすすめです.ホテル立山をはじめ,室堂山荘,みくりが池温泉,雷鳥荘,,,など立山にはたくさんの宿泊施設がありとても快適です.もちろん雷鳥沢キャンプ場にテントを張ってベースとすることも可能です!!
初心者にもおすすめのコース
立山のどこを滑ればいいの?
→立山はどこでも滑れます!!
立山が人気の理由の一つにその規模があります.立山や浄土山,別山,剱岳など数多くの山に囲まれた立山では初心者から上級者まで楽しめる様々なコースがあります.今回はその中でも経験の浅い人でも比較的安全に楽しめ,さらに立山の魅力を十分に感じられるコースを2つ紹介していきます.
①雷鳥沢コース
まずは立山のバックカントリーと言ったらココ!!と言えるくらい定番中の定番である雷鳥沢を紹介します.標高2760mの別山乗越から雷鳥沢キャンプ場まで約500mの大滑走が楽しめます.
室堂から雷鳥沢キャンプ場までは雷鳥荘経由あるいは室堂山荘経由で行けますが,後者の方が移動は楽でしょう.室堂山荘まで10分ほど歩いた後に200mほどの標高差を滑り雷鳥沢キャンプ場に向かいます.雷鳥沢キャンプ場からはシールを付けて別山乗越まで2時間ほど登ります.
春季であれば登りのコースに赤旗が立ててあるのでわかりやすいです.時期によっては上部は夏道を歩くこともあるので注意しながら登りましょう.
剣御前小屋のある別山乗越まで登ると,室堂側からは見えなかった剱岳がようやく見えるようになります.その険しい山容は息をのむ美しさです.一方,反対側には立山をはじめ,室堂,地獄谷,雷鳥沢キャンプ場など立山の全景を展望することができます.
一息ついたら雷鳥沢キャンプ場めがけて500mの標高差を滑ります.雷鳥沢を滑るのもよし,一本東側の沢を滑るのもよし,自分なりのコースで滑ってみましょう.広い斜面を自由に滑れるのも立山の魅力のひとつです.
②浄土山コース(一ノ越経由)
もう一つの定番コースは一ノ越からの滑走です.浄土山まで上がればさらに長い滑走を楽しむことができます.室堂ターミナルから浄土山のふもとをトラバースしながら徐々に標高を挙げていきます.このコースは立山の主峰である雄山の登山ルートでもあるため道がわかりやすく,傾斜が強くないのがありがたいです.
浄土山は一見ゴツゴツしていてとても滑れなさそうですが,祓堂を過ぎたあたりから西側をみると魅力的な斜面が広がってきます.
一ノ越までは室堂から標高差およそ300mで1時間程度で到着します.ここから滑っても十分楽しめますが,余裕があれば一ノ越からもう30分ほど尾根を登って浄土山まで向かいましょう.この辺りは雷鳥が多数目撃されている場所なので運が良ければ雷鳥に巡り合えるでしょう!!
浄土山についたら後は滑るだけです.まずは一ノ越の方に向かって滑ります.浄土沢まできたらあとは広い雪面を楽しんでください!滑りすぎると室堂までの登り返しがしんどいので体力との配分をしっかりと考えて滑りましょう.
まとめ
バックカントリーと言えば立山!と言っても過言ではないほど魅力的なエリアです!!立山と言うとハードルが高い印象も受けますが,今回紹介した雷鳥沢コース・浄土山コースは初心者でも挑戦しやすいコースになります.ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか.
日本の定番山スキールートを紹介しているルート集です!!今回のルートもこちらの本を参考にしました!!これから山スキーをやる人には必携の一冊です!!
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