こんにちは,にわかアルピニストです!普段はルートの紹介などが多いこのブログですが,今回は珍しくトレーニングに関しての記事です.
クライマーのみなさんの中には岩場以外にトレーニングの一環としてジムに通っている人も多いと思います.あるいはそれ以外に筋トレをしたり,フィンガーボードで指を鍛えたりしている人もいるかもしれません.筋トレやフィンガーボードなどは家でもできるトレーニングとして非常に有用だと思います.
でもこれらのトレーニングで鍛えることのできるのはあくまでもフェイスクライミングの技術です.しかし外岩ではフェイス以外にもクラックのルートもたくさんあります.みなさんはクラックのトレーニングってどうやってますか?今回はそんなクラックのトレーニングに関する話です.
- 自宅でクラックのトレーニングができる
- 選択肢は据え置きタイプかポータブルタイプ!
- 据え置きタイプは岩に近いトレーニングが可能
- ポータブルタイプは安価で手軽にトレーニングが可能
クライミングのトレーニング
週末になると岩場にはクライマーが集まります.外岩を愛好するクライマーも平日はただ仕事をしているだけではなく隙間時間を見つけてトレーニングしているはずです.
クライミングジムに行ったり,筋トレをしたり,フィンガーボードにぶら下がったり,走ったり,あるいはイメージトレーニングなどなどクライミングのトレーニングにはいろいろなやり方があると思います.

そんな中でなかなかジムや自宅でのトレーニングがしにくいのがジャミングと呼ばれるクラッククライミングの技術です.一部のジムを除いてはジャミングの課題はほとんど見ることはありませんし,仮にあったとしても数は限られます.一方で岩場に行けばクラックは豊富にあり多くのクライマーにとって「ジャミングというのは実地で学ぶもの」になっているのではないでしょうか.
ではジャミングの練習は本当に岩場でしかできないのでしょうか?
実はそんなことはありません!!世の中には様々な方法で自宅でジャミングのコソ練をしている人たちがいるんです!!
自宅でのクラックトレーニング法
自宅でクラックのトレーニングをするには自宅にクラックを作成する必要があります.多くの場合はこれは木材を使ってDIY的な感じで作られます.筆者はこれをクラックマシーンと勝手に呼んでいます.この項ではWeb上からいくつかの具体例を引用し紹介していきます.
据え置きタイプ
まずは筆者が勝手に据え置きタイプと呼んでいるクラックマシーンです.このタイプではある程度長さのあるクラックを自宅内に製作することで岩場を想定した本格的なトレーニングを行うことができます.一方で場所をとったり,製作が大変だったりなかなか大仕事になります.
| メリット | デメリット |
|---|---|
| フットジャムも練習できる ムーブも含めたジャミング練習ができる 荷重をかけることができる | 場所をとる 製作が大変 総工費が高い 持ち運びができないか,大変 |
クライミング用品店オーナーの一例
おそらく日本で一番有名なクラックマシーンで川上村にあるROOFROCKというクライミング用品店のオーナーである北平氏が使用しているものです.アメリカにある「センチュリークラック」と呼ばれる世界最難のワイドクラックを攻略するために作成され「センチュリー君」と名付けられています.
このマシーンは実際の「センチュリークラック」と同様のサイズ感で作成されておりぶら下がってトレーニングすることができます.

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2023/tozankensyu/1-1kitahira.pdf
クライミングブログ「mickipedia(ミキペディア)」筆者の一例
クライミングブログ「mickipedia」でもクラックマシーンが紹介されています.この記事で紹介されているマシーンは2×4材を突っ張り棒のように使用して支柱としています.着目すべき点は記事のタイトルにもあるように壁に穴をあけずに本格的なものを作っている点であり,賃貸でも安心して作ることができますね.
ポータブルタイプ
次に紹介できるのがポータブルタイプとこれまた筆者が勝手に呼んでいるタイプです.このタイプは持ち運びが容易にできるメリットがありますが,荷重をかけることはできなく,あくまでも純粋なジャミングの練習に使用するタイプとなっています.
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 持ち運びできる 製作が簡単 総工費が安い | 荷重をかけることができない フットジャムの練習ができない ムーブの練習ができない |
水彩画家クライミングガイドの一例
東海に拠点を置くクライミングインストラクターの成瀬氏は,自身のオンライン講座でジャミングの技術を紹介するためにポータブルジャミングマシーンを作成しています.
ジャミングマシーンの一例(ブログ「天と地の間」より)
こちらは筆者がクラックマシーンを作るときにWeb上で見つけ参考にさせていただいたものです.かなりシンプルな作りでこれであれば自宅でも作成できそうです.ただこの記事の場合はトレーニング用ではなくあくまでも説明用だということに注意が必要です.
独創的なタイプ
最後に少し変わり種のクラックマシーンを紹介します.
世界的アルピニストの一例
ピオレドール生涯功労賞も受賞したことがある世界的なアルピニストである山野井氏は,ホームセンターなどに売っている材木ではなく,杉の間伐材を利用して巨大クラックマシーンを作っています.リンク先には写真も載っていますがなかなか見た目のインパクトがあります.
にわか式クラックマシーン
ここまではWeb上で見つけた様々なタイプのクラックマシーンを紹介してきました.このほかにもいくつかのタイプがあったので気になった人は自身でも探してみてください.あなたの環境に合う様式もあるかもしれません.
ここからは筆者が実際に制作しトレーニングとして使用しているクラックマシーンを紹介していきます.

概要
筆者が使用しているクラックマシーンはポータブルタイプです.ジャミングマシーンの一例(ブログ「天と地の間」より)で紹介したものをベースにクラックの幅を調整できるようにしています.もともとは懸垂器にかけてルーフクラックの練習をしようとしていましたがうまいこといかずに,もともと自宅にあったダンベル(男子なら持っているよね?)を組み合わせた「重量サイズ可変式のクラックマシーン」になりました.ここではにわか式クラックマシーンと呼ばせていただきます.

製作方法
製作に必要なものはホームセンターでそろいます.筆者は自宅に電動ドライバーがなかったのでホームセンターでレンタルしているものを借りました.そのほかには加工室を使うという選択もあると思います.もちろん自前のドライバーがあればそれに越したことはありませんが….
- 良さげな板(集成材?無垢材?)2枚
- 長ネジ(M10)4本
- 6ナット(M10)16個
- ロープの切れ端
- 電動ドライバー(筆者はホームセンターの工具をレンタル)
- やる気
作り方は簡単でよさげな板の四隅に穴を空けます.そこに長ネジを通してあとはナットで板を挟み固定すれば完成です.板の角が痛いので筆者はダクトテープを張っています.板の材質にもよりますが総工費2~3000円といったところでしょうか.


重量を付けてトレーニングしたい場合には重りとなるダンベルをぶら下げるためにロープの切れ端やスリングなどを通します.
活用方法
完成したクラックマシーンを利用してみます.そのまま使ってももちろんいいですがダンベルなどで重量を付加することによってジャミングのよいトレーニングになります.

ちなみにWideboysの2人が各ジャミングごとにどのくらいの重さを耐えられるかという実験をしていますので参考にしてみてください.ダンベルがない人はWideboysがやっているみたいに足で踏むのもありかと思います.

実験の動画です↓↓↓
ハンドジャムなどは元々よく決まるジャミングでありそこまでトレーニングは必要ないかもしれませんが,フィンガージャムやサムカム,シンハンドなどはいいトレーニングになります.特にサムカムは荷重がしっかりかかる手の形を探るのにとても役立ちます.普段使わないジャム筋がいい感じにパンプして充実しますよ!
まとめ
自宅でのジャミングの練習ができるクラックマシーンについて紹介してきました.フェイスの技術とは違って家では中々練習しにくいジャミングも工夫次第で何とかなるかもしれません!!
あくまでも自己責任でお願いしますね~








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