冬山登山やバックカントリースキー,夏山の雪渓などでこんな風に思ったことはありませんか?
- アイゼンを使うかもしれないけど,使わない可能性が高そう!
- アイゼン使うけどワンポイントの雪面だけ!
- しっかりしたアイゼンよりも,とにかく持ち運びしやすい軽いアイゼンが欲しい!
日本アルプスなどの本格的な冬山登山をする場合にはクロモリ製の本格的なアイゼン(クランポン)が必要ですが,そうでない場合には10本爪や12本爪の軽量化されたアイゼンで事足りる場面も多いの実際の所です.
今回は超軽量アイゼンであるブルーアイス社のハーファング(HARFANG)について紹介していきます!!
※ここで紹介するハーファングは軽量化された10本爪の本格的なアイゼンです.一般に軽アイゼンと呼ばれる4~6本爪のものとは違うのでご注意を!!
目次
ハーファング基本性能
ハーファングはフロントパーツにクロモリ鋼をリアパーツにアルミを使用しその両者を耐摩耗性に優れた超高分子ポリエチレン製のテープで接合した本格的超軽量アイゼンです.
従来のクロモリ製のアイゼンと比較すると軽量化されており収納サイズもコンパクトです.一方で前爪はクロモリになっておりクラストした雪面への蹴りこみや岩稜帯での使用も十分可能な本格的な使用も可能です.
基本的にはワンタッチタイプで前後コバが必要ですが,専用のトゥーバスケットを装着することで3シーズンシューズなどの後コバしかないタイプの靴にも装着可能です.
- カラー/ブルー
- 重量/419g(左右ペア、ABSブレート込)
- 素材/クロモリ、アルミ
- 付属品/セミワンタッチ対応用トゥーバスケット、収納袋
- 対応シューズ/コバ付きの冬季用靴 22.5~30cm
一般的な冬靴にはもちろんのこと,上の画像のようにスリーシーズン靴やスキーブーツにも装着可能なので残雪期や夏の雪渓,バックカントリーのアプローチなど多彩な用途で使用可能です.
ハーファングのここがすごい!!
ハーファングの基本情報を紹介してきましたが,ここからは他のアイゼンと比較して特におすすめしたいポイントを紹介していきます.
とにかく軽い!!
ハーファングの一番の売りは何といってもその軽さです.一般的に雪山登山で使用されるクロモリ製のアイゼンは左右合わせて1㎏を越えてきますが,ハーファングはその半分以下の重量です.全体的に重量が増えがちな冬山山行ではとてもありがたいです.
とにかくコンパクト!!
ハーファングは軽いだけではなくコンパクトに収納できます.そのサイズは普通のアイゼンの半分以下になります.意外と場所をとるアイゼンですが,ハーファングならストレスなく収納できます.
前爪はしっかりクロモリ!!蹴りこみも問題なし!!
軽くて小さいハーファングですが,それで大丈夫?とも思うかもしれません.ですが安心してください.前爪はしっかりクロモリ製で従来のアイゼンと比べて遜色ありません.硬い雪面への蹴りこみや岩稜帯,場合によってはちょっとしたクライミングまでこなせるはずです.
ハーファングのラインナップ
ハーファング | ハーファング アルパイン | ハーファング ツアー | ハーファング エンデューロ | |
---|---|---|---|---|
価格 | \23100 | \27280 | \23980 | \19580 |
重量 | 419g | 623g | 360g | 581g |
固定 | ワンタッチor セミワンタッチ | ワンタッチor セミワンタッチ | ワンタッチor セミワンタッチ | ワンタッチor セミワンタッチ |
素材 | スチール(前) アルミ(後) | スチール | アルミ | スチール |
爪 | 10本 | 12本 | 10本 | 10本 |
ハーファング アルパイン
ハーファングアルパインはハーファングシリーズ唯一の12本爪タイプです.フロント部分,リア部分ともにクロモリ製で本格的な冬山を想定した仕様になっています.一方で従来のものよりも300-400gほど軽量になっているので重宝します.何にでも使えるため最初に選ぶアイゼンにはちょうど良いかもせ入れません.
ハーファング ツアー
ハーファングツアーはフロント部分,リハ部分ともにアルミになっています.他のタイプと比べて何よりも軽さが売りです.一方でフロント部分もアルミになっているので岩稜帯歩きなどでは消耗が激しくなっています.
他の軽量アイゼンとの比較
ハーファング | ネーベプロ | レオパードFL | レオパードLLF | イルビス ハイブリッド | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | ブルーアイス | BD | ペツル | ペツル | ペツル |
価格 | \23100 | ¥25630 | \20680 | \20680 | \22220 |
重量 | 419g | 420g ※ABS除く | 384g | 320g | 570g |
固定 | ワンタッチor セミワンタッチ | ワンタッチ | バンド | ワンタッチor セミワンタッチ | ワンタッチor セミワンタッチ |
素材 | スチール(前) アルミ(後) | アルミ | アルミ | アルミ | スチーム(前) アルミ(後) |
アンチスノー | あり | あり | なし | なし | あり |
ブルーアイス以外にもブラックダイヤモンド,ペツルなど各社が軽量アイゼンを販売しています.アイゼンを選ぶ理由として価格や用途,デザインなどあるかと思いますが,その中でも筆者は以下のような流れでブルーアイスのハーファングを選択しました.
雪面だけではなく岩場も歩く可能性があったため,前爪は耐摩耗性の高いクロモリ製である必要がありました.その中で一番軽いのがハーファングでした.もちろんアルミ製の方が軽量ですが,ハーファングとアルミ製のアイゼンの重量差は問題ないと判断しました.そのほか装着方法や価格,デザインも許容範囲内であったため最終的にハーファングを選択しました.
まとめ
以上,ブルーアイス製のハーファングというアイゼンを紹介してきました.最初に買うアイゼンとしてももちろん使えますし,サブのアイゼンとしても優秀です.この本格的超軽量アイゼンがきっと山行の幅を広げてくれるはずです!!
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