冬山装備の必需品!アイゼンの選び方|筆者の経験を元に解説

ギア紹介
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 冬山をはじめるにあたって必須の装備がいくつかりますが,その中で最初にそろえたい装備のひとつが「アイゼン(クランポン」です.

 いろんなページで「12本爪がいい!」とか「ワンタッチがいい!」とかいろいろなことが書かれていますが,このページでは少し趣向を変えて実際に筆者が購入したアイゼンを紹介しつつ,購入に至った理由や実際に使ってみてどんな点がおすすめか,どんなことに困ったかを解説していきます.

 これからアイゼンを購入する人には参考になると思いますのでぜひご覧になってください!!

このページをぜひ読んでほしい人!!
  • はじめてアイゼンを購入しようと考えている人!!
  • アイゼン選びで失敗したくない人!!
  • いろんなサイトを見たけど結局どんなアイゼンがいいかわからな人!!

アイゼンを購入する前に知っておいてほしいこと.

 アイゼンは冬山登山の必需品ですが,一口に冬山登山といってもハイキングや一般道に近いものから雪稜,雪壁,岩稜帯,岩壁,アイスクライミング,ミックスクライミングなど冬山にはいろんな楽しみ方があります.それに合わせてアイゼンにも様々な種類があります.そのため.「アイゼンと言えばこれ!!」といった正解はなく,個人個人の目的によって必要なものが異なってきます.

 アイゼンを購入するときに,登山用品店の店員さんの説明やウェブサイト,書籍などを参考にする方が多いと思いますが,それらの多くは一般的なことをつらつらと並べているだけで,実際にどんなアイゼンがいいのかよくわからないがほとんどです.

 このページでは,趣向を変えて筆者が実際に購入したアイゼンレビューしつつ,アイゼンを購入するときにどんなことを考えたらよいか紹介していきます.

冬期登攀

 話は変わりますが,,,

 冬山登山をする人で「アイゼンは一つしかもっていない!!」という人は少数派でしょう.前述のように目的によってアイゼンに求めるものが異なってくるため,あるいはアイゼン自体が消耗するためです.そのため,最初のアイゼン選びはもちろん重要ですが,あまり気負いすぎずに気楽に選んでもらって構わないと思います.

筆者が実際に購入したアイゼン

 さっそく筆者が持っているアイゼンを紹介していきます.現在筆者はアイゼンを3つ持っており,それぞれに

アイゼン
筆者が所持しているアイゼン
  • G12 オーマチックSP(グリベル)
  • エアーテック ニュークラシック(グリベル)
  • リンクス(ペツル)

①最初に選んだアイゼン:G12 オーマチックSP(グリベル)

製品情報

ワンタッチ式・12本爪アイゼン・アンチスノープレート付き
素材:爪/クロモリ鋼,本体/樹脂製
重量:535g(片足)
価格:20800円+税

選んだ理由

 まず最初のアイゼンということで12本爪ワンタッチ式といった定番のアイゼンを選びました.本格的に冬山をやるにあたって10本爪でもよいかという問題がありますが,フロント部分の爪が少ない10本爪は不安が残ります.日本アルプスや八ヶ岳などを視野に入れる場合には12本爪は必須でしょう.

 メーカーとしては登山者の6-7割くらいがグリベルを使用しており,「グリベルのアイゼンであれば外れはない」というのが正直な感想だと思います.グリベルのエアーテックかG12かについては正直大きな差はありません.G12の方が爪が長く,爪が長い分重くなっています.

感想

 良くも悪くも無難なアイゼンです.グリベルのG12,あるいはエアーテックを選んでおけば日本の冬山であればどこでも行けるでしょう.現在も主力のアイゼンとして活躍しています.

後悔している点①

 実際に歩いていると「G12だからよい!」という感覚はありません.G12とエアーテックは機能的に上位互換・下位互換という関係ではなく,重さを考えればエアーテックでもよかったかもしれません.

後悔している点②

 ワンタッチ式にしたことはやや失敗したと思っています.というのも冬靴であれば大体前後にコバがついているので問題はないのですが,夏山の雪渓を歩くときに前コバがない夏靴には装着できません.ハーネス式,セミワンタッチ式も装着はそれほど手間ではなく汎用性は高いです.

後悔している点③

 3点目は製品に対する後悔というより用途についての後悔です.最初はアイゼンが1つしかなかったため,メインで使用しているアイゼンをそのまま岩壁登攀のトレーニングに使用してしまったことです.せっかく上等なアイゼンなので爪がどんどん減っていきます....

 G12はそれなりに満足して使用していたのですが,おもに②③の理由から2つめのアイゼンを購入する方針にしました.

②2つめのアイゼン:エアーテック ニュークラシック(グリベル)

エアーテック
エアーテック ニュークラシック

製品情報

ハーネス式・12本爪アイゼン・アンチスノープレート付き
素材:爪/クロモリ鋼,本体/樹脂製
重量:445g(片足)
価格:18200円+税

選んだ理由

 2つ目のアイゼンとして一番重視した点はコバがない靴でも装着できるハーネス式であることです.またG12と比較して軽量であるエアーテックも使用してみたかったので選択しました.

感想

 こちらはまだ厳冬期の使用はなのですが,ハーネス式でも装着は複雑ではなくしっかり装着できます.またG12と比べるとやはり軽くてコンパクトな印象を受けます.

後悔している点

 現状は特にありませんが,今後,前爪にしっかり乗る必要がある岩壁で使用する際にワンタッチ式と比べると不安定性が残るかもしれません.

③アイス用:リンクス(ペツル)

アイゼン

製品情報

ワンタッチ式・縦爪14本爪アイゼン・アンチスノープレート付き
重量:500g(片足)

選んだ理由

 これまでアイスクライミングは,アイスキャンディくらいの「お遊び」くらいにしかやってこなかったので平爪アイゼンで登っていたが,今後本格的に始めようと思い縦爪アイゼンを購入しようと思いました.その際に汎用性を考えてワンポイント,デュアルポイントの切り替えができ,さらにフロントパーツの切り替えもできるペツルのアイゼンにしようと思いました.

 ペツルの縦爪アイゼンの主力はダートとリンクスになり,双方で迷いましたが靴のサイズの問題でリンクスを選択しました.

リンクス
リンクス(ペツル)のモノポイント仕様

感想

 まだ装着して歩いてはいませんが,G12やエアーテックに負けないくらいしっかりしておりアイスやミックスだけではなく縦走にも使えそうな印象を受けます.またデュアル⇔モノの切り替えも簡単でした.

 ペツルのアイゼンであるダート (縦爪) ,リンクス (縦爪) ,サルケン(縦爪),バサック(平爪)はフロントパーツを交換できます.そのためどれか一台+別タイプのフロントパーツだけを購入することで縦走用の平爪⇔アイス用の縦爪を切り替えられるので最初からペツルを選択するのもありかなと思いました.

まとめ

 アイゼンについてレビューしつつ,アイゼン購入するときにどんなことを考えているかを紹介してきました.もちろんここで紹介した以外にも素晴らしいアイゼンは沢山あるため迷うことは必至です.その際に少しでも参考になれば幸いです.

 自分に合ったアイゼンを選んで,Let’s enjoy 冬山!!

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