「大堂海岸」って知ってますか?
クライマーでも知らない人がいるかもしれない.最果ての地にあるクライミングエリア...
でも大堂海岸には魅力がいっぱいあるんです.確かに遠いけど,それでも行く価値のあるそんな岩場なんです.
今回は高知県幡多郡大月町にある岩場,大堂海岸について紹介していきます.
大堂海岸てどこにあるの?
「大堂海岸」って知ってますか?大堂海岸は高知県幡多郡大月町にある足摺宇和海国立公園に指定されている海岸です.地図で見ると,下の図で示しているように四国の左下の端にある海岸線で,そのアクセスの悪さもあって「最果ての地」とも揶揄されています(高知の方々,すいません...)
関東や東海,関西から遠いのはもちろんのこと,県庁所在地の高地市から車で3時間かかるまさに最果ての地です!!(高知の方々,重ね重ねすいません...)
大堂海岸てどんなところ?
そんな大堂海岸ですが,100mの高さを超える岩壁が数㎞にわたって広がっており,ロッククライミングの人気スポットになっています.クラッククライミングを中心に国内の岩場ではなかなか経験できない圧倒的なスケールのクライミングを楽しめます.
また数㎞に及ぶ大堂海岸の中でも現在登られているのはほんの一部分だけであり,まだまだ日の目を見ぬ未開拓のルートが沢山あると思われます.
大堂海岸の主要エリア
大堂海岸の主要エリアにはモンキーエリア,ハーバーエリア,帰れずエリア,お座敷エリア,洞窟エリア,東のエリア,最果てエリアなどがあります.今回はその中でもモンキーエリア,洞窟エリア,東のエリアについて紹介していきます.
大堂海岸のルート図は「日本100岩場5中国・四国・九州 増補改訂版」に詳しくは載っています(残念ながら,紙媒体の書籍はインターネットではなかなか手に入りません!!).しかし,未開拓の部分も多く残されている岩場ですので随時インターネットで情報収集を行う必要があるでしょう.
モンキーエリア
大堂海岸に初めて行った人がまず訪れるべきエリアがモンキーエリアです.他のエリアに比べるとアプローチもわかりやすく気持ちよく登れるルートが多数あります.
スーパークラックはモンキーエリアの中で真っ先に登ってほしいルートです.巨大な岩壁にまっすぐに伸びるきれいなクラックで,ジャミングももよく効く気持ちのいいルートです.
ジャミングに自信のある人はモンキールーフもおすすめです.モンキーエリアで最初に登られたという約2mのルーフを超えていく迫力満点のルートです.
その他にもモンキーエリアには魅力満点のルートが合計30本ほどあります.
アメフラシは大滝エリアにありますが,モンキーエリアと連続しているため海岸沿いを歩いてアプローチすることができます.アメフラシは30m近いスケールで岩壁の上までクラックがつながっているため非常に見栄えのするルートです.
東のエリア
東のエリアはモンキーエリアから東に1.5㎞ほどの位置にあります.遊歩道である四国の道を20分ほど歩くと「東」と書かれた赤テープがありここから下降します.道は悪いので注意しながら下降しましょう.
東のエリアは課題の数は少ないですが,黒の悦び,青の悦びといった綺麗なルーフクラックもあり訪れる価値は十分にあります.黒の悦びはワイドのルーフクラックでありなかなか奮闘的です.
洞窟エリア
洞窟エリアも四国の道の途中から下降してアプローチします.洞窟エリアのチムニールートは他ではなかなか経験できないスケールのものなのでぜひ一度登ってみてください.ちなみにこの辺りはどこも下降点がわかりにくいので最初は知っている人と行くのがおすすめです.
大堂海岸での過ごし方-キャンプや買い出しなど-
大堂海岸自体ではキャンプをすることはできません.岩場から15分くらいの所にある樫西園地が無料のキャンプ場として開放されているのでこちらを使いましょう.トイレや水場もあり快適に過ごせます.お風呂は10分くらいの所にあるホテルベルリーフ大月の日帰り温泉を利用しましょう.そのほかクライマー御用達の大月町には民宿などもあります.
樫西キャンプ場
買い出しはママショッピングセンターが便利です.田舎のスーパーマーケットという感じですが,大抵のものはそろいます.高知ならではの鮮魚も取り扱っており夜は宴会できます.また向かいにローソンもあるため安心です.
まとめ
本州からだと非常に遠いですが,それでも大堂海岸は行く価値のある岩場です.西の果てで絶景の中最高のクライミングをしてみませんか?
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