八ヶ岳冬期クライミング‐難易度別ルート紹介|横岳・赤岳・阿弥陀岳編

アルパインクライミング

 こんにちは!にわかアルピニストです.この記事を書いているのは冬の足音がすぐそこまで聞こえてきている11月の中旬です.だんだんと寒くなってきてフリークライミングから冬山の季節に移り変わろうとしている真っ最中です.

 ところで冬のアクティビティのひとつでもある冬期クライミング(通称冬壁)というと皆さんはどこが思い浮かびますか?

 今回は冬期クライミングのメッカといっても過言がないほど人気なエリアである八ヶ岳について筆者の経験をもとにルートの難易度別にまとめてみました.各ルートを詳細に紹介しているリンクも張ってあるので参考にしてみてください!!

八ヶ岳の冬期クライミングの魅力
  • 関東,東海,甲信越エリアからのアプローチが近い
  • 赤岳鉱泉という最強のベースキャンプがある
  • 雪稜+岩峰(壁)といった冬期クライミングの魅力が堪能できる
  • 尾根自体はこじんまりとしていてベースから日帰りで登攀可能
  • さまざまな難易度の冬壁が集まっている

冬期クライミング in 南八ヶ岳西面

 冬の八ヶ岳は冬期クライミングのゲレンデとも呼べるようなエリアで,入門的なものから難易度の高いものまで20本にもおよぶバリエーションルートが存在しています.日本アルプスと比べたときにより近いアプローチで,赤岳鉱泉などの小屋をベースとして本格的な冬期登攀を楽しむことができるためシーズンになると多くのクライマーで賑わいます.

 特に硫黄岳~阿弥陀岳までの南八ヶ岳の西面には易しいものから難しいものまでさまざまな難易度のルートが集まっておりアルパインクライミングを愛好する人であればたびたび訪れることになるでしょう.

難易度別ルート紹介

 早速ですがここからは南八ヶ岳西面の冬期バリエーションルートを筆者の経験をもとにした難易度別に紹介してきます.その難易度だと他のエリアではどんなルートがあるのかも触れていきますので参考にしてみてください.

 ただし筆者の登ったタイミングによってはそのルートの本来の難易度によりも易しく感じたり難しく感じたりしているかもしれません.また当然のことながら冬のアクティビティですので天候や雪のコンディションによって易しくなったり難しくなったりすることは多々あります.

入門

 最初に紹介するのは入門的な立ち位置にあるルートです.無雪期のクライミングや歩きメインの冬山をやっている人であれば初めての冬期クライミングでも十分楽しめると思います.

阿弥陀岳北稜

 阿弥陀北稜は八ヶ岳のバリエーションルートの中で最も登りやすいルートの1本です.ルートの大部分は雪稜で,核心の岩稜では2ピッチのクライミングを楽しむことができます.最後は阿弥陀岳の頂上に抜けられる気持ちのいいルートです.

初級

 阿弥陀岳北稜を経験した次のステップとして登りたいルートです.北稜と比べると一段階難しいですが充実します.

阿弥陀岳南稜

 クライミングのグレードはⅢ級程度と一般的には易しいルートとされている阿弥陀岳南稜ですが,実は初心者泣かせの一面もあります.核心のP3のルンゼは岩壁というよりは氷雪壁ですが支点も取りにくく緊張します.長さもあって意外とタフなルートです.

赤岳主稜

 八ヶ岳西面の主役と言えばやはりこの赤岳主稜でしょう.クライミングと雪稜が程よいバランスで混在しており初級者にとっては刺激的なクライミングになるでしょう.それでもクライミング自体は難しくなく支点も整備されているので初級ルートと言えるでしょう.何よりもその絶景が素晴らしく八ヶ岳が好きになること間違いなしです!

他エリア参考ルート

中級

 続いては中級的な位置にあるルートです.このあたりが自力で行けるようだと他の山域でも選択肢が広がってくるでしょう.

中山尾根

 横岳を構成する日ノ岳につながる尾根で2つの岩稜でのクライミングが程よく難しいです.八ヶ岳西面の中では長い尾根で,特に出だしの樹林帯は雪が多いとラッセル祭りとなることもあります.

中山尾根

石尊稜

 八ヶ岳で美麗なナイフリッジと言えばこの石尊稜か赤岳から伸びる地蔵尾根でしょう.一般ルートの地蔵尾根と比べて石尊稜はバリエーションルートであるためナイフリッジが残っている可能性が高いかもしれません.出だしのスラブ壁もピリリとしびれるクライミングが楽しめます.

雪稜

小同心クラック

 赤岳鉱泉から大同心稜をつめると大同心および小同心の取付きにたどり着きます.八ヶ岳の中で”壁”と言えるのは案外この2つのだけかもしれません.小同心クラックは3ピッチと短いながらも傾斜の強い壁を弱点を突いて登ります.クライミングとしては中級で挙げた3つの中では一番難しいかもしれません.

他エリア参考ルート

上級

 最後の八ヶ岳においては上級クラスともいえるルートです.本格的なクライミングが必要でフリークライミングで5.12くらい登れないと難しく感じるかもしれません.このあたりが登れると錫杖岳や大きな山の壁でもクライミングに関しては安心して挑戦することができます.

大同心北西稜

 前述した小同心と並んで八ヶ岳で一番魅力のある壁はこの大同心です.北西稜は7ピッチほどで登られますがいずれも本格的なクライミングが楽しめる手強いルートです.特に核心とされる4ピッチ目と7ピッチ目は傾斜も強くとてもテクニカルです.

北西稜7P目 被ったクラック

阿弥陀北西稜(未登)

 筆者はまだ登っていませんが阿弥陀岳の北西稜も難しいといわれています.クライミング仲間のがんちゃんの記録をリンクとして張っておきますので参考にしてみてください.

大同心雲稜(冬期未登)

 おそらく八ヶ岳のバリエーションルートで一番難しいのがこの大同心雲稜でしょう.核心ピッチは夏でも5.9-10aほどあるといわれておりこの手のクライミングに習熟している必要があります.もしかしたらエイドで登られることの方が多いかもしれません.

他エリア参考ルート

まとめ

 八ヶ岳の冬期クライミングルートを難易度別に紹介してきました.八ヶ岳でいろいろなルートを経験してステップアップしていけば,いつか日本アルプスのような大きな山の壁にも挑戦できる日がやってくるでしょう!この冬もぜひ八ヶ岳まで足を運んでみてください!!

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